
俺はコードが書けない。プログラミング経験はゼロ。そんな人間が、OpenClawだけを使ってDiscord向けのサブスクリプションサービスを作った。サービス名はClawDock。ここではその経緯を、できるだけ正直に書く。
きっかけはXの1つの投稿だった
Xのタイムラインに、MoltbookというAI専用SNSのニュースが流れてきた。
そこで初めて「思考するAI」という概念を意識した。いままでのAIは、話しかけたら返事をして、それで終わり。ブラウザを閉じたら何も残らない。
でもOpenClawは違った。接続を切っても、裏で作業が続いている。自分がいない間にも考えて、調べて、手を動かしている。映画のチャッピーみたいに、独立して存在している感じ。
「これはチャットボットじゃない。相棒だ」と思った。
OpenClawはオープンソースのAIエージェントプラットフォームだ。自分専用のAIを動かせる。Discord、Telegram、WhatsApp、Slackと繋がる。記憶を持てる。人格を設定できる。ChatGPTの「みんな同じAI」とは根本的に違うものだった。
最初のサービスは失敗だった
OpenClawに可能性を感じて、すぐにサービス化を考えた。
最初に作ったのは、ユーザーに自分のAPIキーを用意してもらって、サーバーだけこちらが提供するモデルだった。技術的にはシンプルだし、コストも抑えられる。
でも冷静に考えたら、これは非エンジニアには無理だ。
「APIキーって何?」「どこで取るの?」「取ったけどどこに入れるの?」。自分自身、最初はそうだった。エンジニアにとっては当たり前のことが、そうじゃない人間にとっては壁になる。
友達とゲームするときにDiscordは使う。でもAPIキーなんか触ったことない。そういう人がほとんどだ。
だからモデルを変えた。APIキーもサーバーも全部こちらで用意する。ユーザーがやることは、Discordにボットを追加するだけ。ワンタップで使えるようにした。
OpenClawへの不安
正直に言うと、OpenClaw自体のセキュリティにはかなり不安があった。
オープンソースのツールを使って、他人にサービスを提供する。そこに課金まで入る。何かあったら責任は自分にくる。Xでも「セキュリティが心配」という声は多かった。
だからこそ、セキュリティは最初から妥協しなかった。
Xで言われている不安要素を片っ端から潰していった。不正利用の自動検知を入れた。おかしな入力パターンを見つけたら即座にブロックする仕組みだ。レート制限をかけて、大量リクエストによる攻撃にも対応した。入力はすべて検証してから処理する。ファイアウォールとログの常時監視も入れた。
防御層は何重にも重ねている。1つが突破されても、次の層で止まる設計だ。
カード情報はStripeが直接処理するから、うちのサーバーには一切保存されない。
自分自身が不安だったからこそ、ここまでやった。だから安心して使ってほしいと、胸を張って言える。

AIに指示を出すということ
「コードを書かずにサービスを作った」と言うと、魔法みたいに聞こえるかもしれない。実際はもっと泥臭い。
OpenClawに「こういうページを作って」と言う。出てきたものを確認する。「ここが違う」「もっとシンプルにして」「このボタンの色を変えて」。そのやり取りを何百回も繰り返す。
エラーが出たら「これ直して」と言う。直らなければ「別のアプローチで」と言う。それでもダメなら「そもそもこの方針で合ってる?」と相談する。
プログラミングの知識はいらない。でも「完成形が頭の中にあること」は絶対に必要だ。
「こういうサービスにしたい」「ユーザーにはこう使ってほしい」「ここの体験はこうあるべき」。それが明確にあれば、OpenClawは形にしてくれる。
もちろん、コードが読めたり、構造を理解していたり、最適解がわかっていれば作業は早い。でもなくてもいい。OpenClawに相談しながら、少しずつ形にしていく。その過程が、正直楽しかった。
UXはとにかくシンプルに
非エンジニアが作るサービスだからこそ、UXには特にこだわった。
「何をすればいいかわからない」が一番怖い。だから操作を極限まで減らした。
サイトにアクセスする。申し込むボタンを押す。Discordでログインする。カード情報を入れる。Botを自分のサーバーに招待する。話しかける。
これ以上シンプルにはできないと思う。APIキーの入力なし。設定画面なし。チュートリアルも不要。
人格のカスタマイズはスラッシュコマンドでできる。使いたい人だけ使えばいい。最初から何かを設定しないと使えない、ということは一切ない。
リリースまでの1週間
開発からリリースまで、だいたい1週間かかった。
ただ、コードを書く作業に時間がかかったわけじゃない。OpenClawは速い。指示を出せばすぐに形になる。
時間がかかったのは、自分の不安への対処だ。「本当にこれで大丈夫か」「セキュリティに穴はないか」「ユーザーが困る場面はないか」。何度も確認して、テストして、修正した。
あとは人間の作業待ち。Stripeの設定、Discordの開発者ポータルの設定、ドメインの設定。AIにはできない、人間がクリックしないといけない作業がある。これが意外と時間を食った。
エンジニアなら1日でできるんじゃないかと思う。非エンジニアの自分でも1週間。それがOpenClawのすごさだ。
ClawDockとは
改めて説明すると、ClawDockはDiscordにBotを追加するだけでOpenClawが使えるサブスクリプションサービスだ。月額1,980円。
OpenClawを自分のサーバーに入れるのはハードルが高い。VPSの契約、Dockerの設定、コンフィグの調整、SSLの取得。エンジニアでも面倒だし、非エンジニアにはほぼ無理だ。
ClawDockなら、その壁が全部なくなる。Bot招待だけ。それだけでOpenClawの力がそのまま使える。
非エンジニアの人へ
コードが書けないことは、ハンデじゃない。
完成形が想像できていれば、OpenClawが形にしてくれる。少しずつ、相談しながら、試行錯誤しながら。その過程で自分の頭の中にあったものが現実になっていく。あの感覚は、体験した人にしかわからない。
ぜひこの相棒を手に入れて、自分の頭の中のものを具現化する楽しさを味わってほしい。
まずはClawDockでOpenClawに触れてみるところから始めてもいいし、自分でサーバーを立ててみてもいい。どちらにしても、「AIが自分の相棒になる」という体験は、一度知ったら戻れなくなると思う。
3日間無料で試せる
ClawDockは3日間の無料トライアルを用意している。クレジットカードの登録は必要だが、期間中にキャンセルすれば課金されない。
OpenClawがどんなものか、まずは触ってみてほしい。

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